プラトンは言った。
「先生どうして、人は愛するのですか?」
アリストテレスは言った。
「愛というのは、どこにでもあって、愛するというものは、
感情だけではなくて、とても自然なもの。生まれた時から
備わっているもの。」
「人は、外にいる方を思って、感情が進むと愛になる。
愛するということは、とても自然なこと。」
プラトンは言った。
「わかりました。では、人を愛するという時に起こる様々な
感情は何故起こるのですか?」
アリストテレスは言った。
「欲によるもの。よく考えてみて。宿題にする。」
そう言って、アリストテレスはその場を離れた。
ソクラテスが来た。
「先生に愛について尋ねたところ、宿題を出されたから、
帰って研究してくる。」とプラトンが言った。
「うん。そうして。愛について考えていたら、ここに来たから、
何か話していたのかと思って。」「私も愛について研究する。帰る。」
そう言って、ふたりは雨の中を傘を差さずに歩いて帰った。
プラトンは言った。(1)
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